c1983-2008 Villeroy & Boch “Iris” ビレロイ＆ボック「アイリス」テーブルウェア全盛時の人気作1983-2008年製作。水彩風「アイリス」ドイツの老舗。本業はバスルームやキッチン有名作家も参加する世界のトップデザイン豊富な廃版の中でレアなトリオ★送料は全国無料。クロネコヤマト便でお送りします。★常時50点以上を出品中。まだ少数ですがフィギュリンも出品中（アンティーク、コレクション > 工芸品 > 陶芸 > 西洋陶磁 > ロイヤル・ドルトン）★込み入ったご質問やお問い合わせは次のアドレスへメールしてください。（freeway@deluxe.ocn.ne.jp）ドイツの名陶「ビレロイ＆ボック」（Villeroy & Boch）が1983年から2008年の間に製作・販売したテーブルウェア「アイリス」（Iris）のトリオ。新品からストックされた未使用品の取り寄せ。プレートは直径20cmのサラダプレートを組みました。　Designed by Ciyda Delfinoとバックスタンプに印字されています。クリダ・デルフィノと読めばいいんでしょうか。ドイツじゃなくてイタリア系の人なんだろうか。ビレボイ＆ボックは複数の著名なデザイナーを使って多くのパターンを製作しているらしい。先に出品した「ガーデン」とほぼ同時期に作られた同じ社内デザイナーによるパターンだと思われます。ガーデンの解説は長く書いたんですが、珍しいことにと同じ文字だけのバックスタンプを撮影しておらず、デザイナー名が印字されていたかどうか確認もしていなかったようです。資料ファイルにバックスタンプの写真はありません。名があったとしたら、残念な見落とし。　子供が並んでいるところを描いたメルヘン調の”Design Naif”という有名パターンがありますが、このデザイナーはGerard La Plauという人で、Naifという名ではない。寄り道ですが、USAの取り寄せ先が珍しく説明を付けていて、　「Design Naif パターンには、有名なアーティストGerard La Plau によるさまざまな美しいフォークアート・デザインが含まれています。パターン名の「naif」という用語は、ビクトリア朝中期から後期にかけてフランスから移住したアーティストの流派への敬意として選ばれました」とある。ナルホド。　この「アイリス」のデザイナーは、このトリオのような水彩風の花の絵で多くのパターンを残しています。縁取りの黒い下絵を３色の花と薄いグリーンの葉で塗っています。　新しい時代の転写印刷に見えますが、手塗りですね。少しの立体感を出すために赤やブルーの同色を塗り重ねている。古い時代の「転写+塗り」。多分コンピューターなんか使わず、「下絵を貼って」「焼いて線を残し」「色を塗る」。　この「アイリス」では、昔英陶のTuscanがよくやったように、下絵の線きっちりとは着色せずところどころ花の先を塗らずに残す。このやり方で、花が風で動くようにも見えるし、爽快な感じも醸し出す。　「アイリス」は花と葉の描き方自体がダイナミックで鼻先に余白を作ることでデザイン全体が動いているように感じます。色は薄く３色の花の色のレベルも平坦ペッタリな感じですが、「迫力」はタスカンの数倍。薄味の水彩風にしてダイナミック。こういうのはやはりイタリアンなんだろうか。大いにその力量を感じるトリオです。　このトリオに、このサラダプレートは必須。３色のアイリスの顔のアップ。主役と言っていいでしょう。カップは大きめ。正面からぐるりと回してそれぞれの花と、相方２種の組み合わせが味わえます。ソーサーは花を縦に見る。　水彩的で爽やか。そして３種の花をトリオで立体的に楽しめる。このデザイン力は特筆すべきでしょう。イタリア系のデザイナーかもしれませんが、構成はしっかり真面目なドイツ風。　現代のビレボイ＆ボックのカップは、高価な高級品ですが、全てと言っていいほど「カジュアル」テイストです。Full dishwasher safeと印字されますが、これは今USAの取り寄せ先の在庫全てだと思います。かなり多くの資料写真を見ましたが、ゴールドやプラチナを使ったパターンは１個もなかった。多分、「チン」も大丈夫でしょう。　筒型が多いカップのシェイプは確かにカジュアルですが、多分ボーンチャイナが大方だと思うのですが、厚いだけでなく、品質に高級感が溢れている。カジュアル・ラインでは世界一の高品質と言っていいのでは。　個性豊かなデザイナーを起用している割にはどのカップを見ても、ビレボイ＆ボックだよなと分かってしまう。デザイナーを配置しどのようなウェアを作らせるかをコントロールするデザイナーがいるからでしょう。その人の名も知りたいものですが。　このトリオのサイズは次の通り。　カップの高さ５．６cm、口径８．５cm。ソーサーの直径１５cm。サラダプレートの直径は２０cm。「アイリス」が作られた期間は、この文字だけのバックスタンプが使われた期間としました。先の「ガーデン」も同じバックスタンプで、期間いっぱい作られていました。多分、「アイリス」も同じだったのでは。★Villeroy & Boch★　現代的なドイツ窯に見えますが、創業はあのマイセンに遅れること39年後の1748年、現在のフランス・ロレーヌ地方に創業しています。創業時はフランス窯であった。ミントンやダービーなど英陶はドイツ・フランスに遅れ陶磁器業を発展させています。古くは、「マイセン」「ロイヤル・コペンハーゲン」そして「ビレボイ＆ボック」を以て「世界３大窯」と称した。　創業者は、フランソワ・ボッホ。1748年に、現在のフランス・ロレーヌ地方に創業した。その後、ルクセンブルクにも工場を設立し、ハプスブルク家の援助を受け、王室御用達の窯として発展する。　同社はロレーヌの小さな村オーダン・ル・ティシュで始まり、そこで「鉄工の名人」フランソワ・ボッホが 3 人の息子とともに陶器会社を1748 年に設立しました。1766 年、ボッホはルクセンブルクのセプトフォンテーヌ近郊に陶磁器窯工場を建設し、運営しました。 　1785年、ニコラ・ヴィルロイはヴァラーファンゲンのファイアンス工房の単独所有者になりました。1812年、ジャン・フランソワ・ボッホはザールラント州の近くの町メトラッハに窯の建設を開始しました。1824 年にボッホは、彫刻された銅板から磁器への転写印刷を開始しました。 　1836年4月14日、ジャン・フランソワ・ボック社は競合他社のニコラ・ビレロワの会社と合併し、ビレロイ & ボック(V&B、単に「VB」ともいう) となりました。1869 年、ビレロイ & ボックは建築用タイルを専門とする最初の工場を開設しました。　同社はダイニング＆ライフスタイル（旧：テーブルウェア）、バスルーム、ウェルネスの2つの部門で事業を展開しています。 タイル部門は 2006 年に別会社 (V&B Fliesen GmbH) になりました。2007 年に、Villeroy & Boch AG は V & B Fliesen GmbH の51%をEczacba Holding に売却しました。 現在、V & B Fliesen GmbH の株式資本は 2.29% しか保有されていません。19 世紀末のメトラッハにおける革新の中には、ジャスパーウェアとパーテ シュール パーテの特徴と利点を組み合わせた半透明磁器の一種であるファリスがありました。ファノリスの作成者は、ビレロイ＆ボッホ社の造形部門を率いていた陶芸家、ジャン・バティスト・スタール氏でした。 ファリスは、パリ万国博覧会 (1900 年) で初めて広く世間の注目を集めました。ビレロイ＆ボックは、引き続きドイツに最も広い市場を拠点としています。 同社のルクセンブルク工場は2010年に閉鎖された。2023年9月、ビレロイ＆ボッホがブリュッセルに本社を置く配管設備会社アイデアル・スタンダード・グループを6億ユーロで買収したと発表された。ビレロイ＆ボックは現在、グループ会長のフランク・ゲーリング氏が監督しており、家族の子孫によって経営されているわけではない。 家族は引き続き同社に雇用される。 1990 年以来、同社はティッカー シンボル VIB3 でドイツの株式市場に上場されていますが、議決権資本は依然として一族の手に渡っています。